こんにちは。
名古屋本山ネパール料理タルカリです。
2019年1月29日から2月11日までネパールに行ってきました。
しばらくその旅路について書いています。
読んだあとに、
何となくネパールに行った気になってもらえるとうれしいです。
前回は「空港とタメル」について書きました。
今日は「ネパールのスパイスを求めて」です。
パタンで打ち合わせ
滞在2日目はパタンでスパイスの仕入に関する打ち合わせです。
とりあえずホテルのルーフトップにて朝食を。このホテルはブッフェではなくオーダー形式でした。
ネパールのバターはなんだか濃厚に感じるのは気のせいではないはず。
2月のネパールの朝は少し気温が低いのでやや肌寒くはありますが、この日は天気もよかったため気持ちの良い朝を過ごすことができました。例の音の件さえなければとても過ごしやすいホテルでした・・・
パタンへ
パタンはカトマンズの南部に位置する都市で、3つあるダルバールスクエア(旧王宮広場)のひとつがある街です。
タメルからはタクシーで20~30分くらいです。今回は400ルピー(390円くらい)でした。
パタンに着いてすぐに、驚いたことがひとつありました。
なんと信号が動いています。ネパールで信号がきちんと稼働しているのを初めて見ました。
こちらはカトマンズ中心地の道路に設置されているものです。
ただそこにあるだけ。日本の支援で作られたそうです。
大きな交差点では警察官が手で指示をしていますが、
いない場所ではけっこうカオスになっていることもよく見かけます。それでもネパールは動いているので、世の中なんとかなるものなんだなと思わせてくれます。
スパイス・食材仕入れの打ち合わせ
パタンのカフェにて、スパイス仕入のコーディネートをお願いしている方と合流しました。
さきほどの信号の驚きを伝えたところ、「いつまで動いているんでしょうね。。。。」とのこと。その意見に賛成です。
『ネパールのスパイスを輸入をする』・・・今回の最大の目的のひとつです。
これまでネパール料理に使用するスパイス・材料は輸入卸会社さんから購入していました。在庫が切れてしまうこともよくあり困ることもしばしばでした。
タルカリにいらっしゃるお客様からも「スパイスを購入できないか?」というお問い合わせも時々いただいたりもしていました。
そういったような理由から、ネパールのスパイスを安定して仕入れるため、今回思いきって自分で輸入手続きをしてみることにしました。
といっても、実はというのもなんですが、”スパイス輸入大作戦”・・・は昨年から動き始めていました。ネパールの商慣習・文化・スピード感などさまざまな問題もあり思うように進んでおらず、今回はそういった問題を打開するべく直接生産者さんなどをを訪れることにしていました。
なんて、スパイスの輸入に関してそれらしいことをいろいろ書いてはみましたが、本当は、”スパイスを正規に輸入して販売する”ということが面白そうなのでやってみたいという好奇心が一番だったりもします。
ということで、
現在の状況と今後について打ち合わせ。(お店を休んでネパールで遊んでいるだけではない、というアピールではありません。けっして。)
先に書いておくと、このブログを書いている時点でもまだ苦戦を強いられています。
ダルバート
打ち合わせをしていたらいつのまにかお昼も過ぎてしまい、ダルバートを食べに近くのお店へ。
昨年と同じレストランですが、今回もネパール人のお客さんでにぎわっていました。
ダルバールスクエアなどといった場所からはやや距離があるので、観光ではあまり行く機会はないかもしれません。
ネパールのスパイスを求めて
車に乗せてもらって、生産している場所に移動します。
スパイスとネパール食材
たどり着いた小さな製造所では、
野菜を干したり、
スパイスを仕分けをしたり、
アチャール(つけもの)を加工したりしていました。
部外者立ち入り禁止でしっかり管理されていました。
アチャールの熟成庫です。
ネパールはいろいろ整っていない国ではあるため、他の国に輸出するクオリティを持つ場所はそうそう見つからないとのことでこの会社は希少な存在です。
呼吸ができなくなる!?
この場所ではちょっとしたハプニングがありました。
味を確認するため少しずつ”つまませて”もらっている中で、とあるスパイスを口に入れたところ・・・
2粒食べたところで、急に呼吸が出来なくなってしまいました。。。
このままではいけないと思い、バッグを投げ捨て吐きに行きました。
突然のことで頭がパニックになりつつ、
「アレルギー?」
「ネパールでは病院には行きたくないぞ」
「その前に終わるのか?」
なんてことが頭をよぎっていました。
一緒にいたコーディネーターさんも、自分の尋常でない様子を見て驚き右往左往していましたが、、、
その一方、
横で見ていた生産者さんたちは慌てる様子もなく、
「パニ、パニ(水、水)」と暖かい水を持ってきながら、
むしろ笑っていました。
責任者の方いわく、
「何粒食べた?僕が見ていたら1粒で止めたのに。」
だそうです。
そのスパイスはお店でも使用しているので、これまでも口にしたことは何度もあるのですが、おそらく新鮮過ぎて刺激が強かったため反応が出てしまったみたいです。
数分したところで呼吸も少しずつ安定しました。
ということで、、、
そんな”身を持って新鮮さを実感したスパイス”を輸入するべく現在動いています。さきほど書いた通りまだ苦戦をしていますが、なんとか実現したいと思っています。
詳細はまた追々書いていきますので成功ストーリーを楽しみにしていてください!?
もし、はやく状況を知りたいという方がいらっしゃるのであれば
本山駅徒歩5分の「ネパール料理タルカリ」でお待ちしています。【PR⁉】
打ち合わせはつづき・・・
今回訪れた製造所では、面白いアチャールの瓶詰めもたくさんありました。
需要がありそうなら今後そういったものを輸入していけたら面白いかな?と思っています。
面白い場所を探してくれたコーディネーターさんに感謝です。
3年前からお世話になっているのこの方、日本にいたころは自分の実家の隣の駅に住んでいたことがあったり、実は同い年だったりと何かと共通点も多く、ネパールへの考え方も似たところが多かったりして話が合いました。
今後も、輸入以外でもネパールと日本をつなぐような仕事を立ち上げていく予定です。そちらも併せてよろしくお願いします。【PR⁉】
そんなこんなでパタンの打ち合わせはつづき、いつの間にか夜へ。
この日もダルバートで終了
夜タクシーでタメルに戻り、さきほどの方がオススメのレストランへ
グーグルマップに名前が書いてありませんが、
お店の名前は「TASHI DELEK(タシデレ)」です。
チベット語で「こんにちは」という意味だそうです。
滞在していたホテルのすぐ近くにありました。
行きやすい場所にありますが、少し入ったと見つけづらい場所にあります。
チベタンレストランなのにダルバートを注文してしまいました。チベタンではトゥクパかテントゥクを食べるのがオススメです。
お腹も満たされたし、スパイスと食材の生産所も見ることができ満足感は高く一日が終わりそうでしたが、音の事を思い出し少し気が重くなりながらホテルへと戻ります。
こうして、この日も漏れてくる音とともに1日が終わっていきました。
つづきはこちらからどうぞ
〇コラム
”このブログを読んでネパールに行ってもらいたい”といつも書いているのに、旅の記事の冒頭に”何となくネパールに行った気になってもらえるとうれしいです。”なんて書いてしまっています。ちょっとした矛盾に気がついたとある一日でした。
今日もご覧いただきありがとうございます。
ダンニャバード。
(ネパール語でありがとうの意味です。)