2019ネパール旅⑤『スタッフの実家のある村へ』・・・ヤギとアマ(お母さん)のセルロティ

アマ 2019ネパール

こんにちは。
名古屋本山ネパール料理タルカリです。

2019年1月29日から2月11日までネパールに行ってきました。
その旅路について書いています。

 

読んだあとに、
ネパールに行きたくなってもらえるとうれしいです。

 

 

2019年のやることリスト

・ネパールのスパイス、食材を仕入れる
・スタッフの実家を訪れる
・初めてのネパールに役立つ情報を発信する
・etc…

 

 

前回は「スワヤンブナートとチベット」という記事を書きました。

2019ネパール旅④『スワヤンブナートとチベットと』・・・3日目はチベタンの日
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今日は「タルカリスタッフの実家のある村へ」です。

 

 

スタッフの実家へ

 

実家

 

昨年のネパール・インド旅で行くことができなかったスタッフの実家へ向かいます。

 

昨年訪れるはずでしたが、インドでいろいろなトラブルが重なり予定の日時に間に合わず、せっかく準備をしてくれていたおもてなしもムダにしてしまいました・・・
「社長」が日本からやってくると用意していてくれたそうですが!?

 

ということで、

 

今年こそはと再度訪れる約束をしていました。

 

タメルから車で2時間

 

スタッフの実家はカトマンズから車で約2時間の場所にあります。

タメルを朝8:00に出発しました。

 

タメルの朝はそれほど早くありません。

 

多くのお店は9時過ぎくらいから開き始めるそうです。

スーパー タメル
(こちらは前日行ったタメルの”成城石井”です。)

 

どこの国でもパン屋さんだけは早くから働いているみたいです。
(でも多分前日の残りだと思いますが・・・)

タメル パン

こういう画像を見るとネパールのイメージが少し変わりませんか?

タメル パン

実は?このときから少しずつどのように情報を発信していくか迷い始めています。
”期待されている”汚いネパールなのか、”きれいなところもある”ネパールなのか、といったような感じで・・・。

 

吉岡コーヒーさんたちと合流。

タクシー
スタッフが手配してくれたタクシーで村へと向かいます。

 

初日も空港まで迎えにきてくれていて仲がいい人のようです。

車窓

1時間も走るとすっかり山景色になります。

車

途中休憩をはさみながら、

トイレ

こちらは道沿いにあるトイレです。

 

と、さらに走ること1時間くらいです。

 

走ってきた道路から急に反れて山道へと入っていきます。

 

下に見える道がカトマンズから走ってきた道です。

山道

よくこの坂道を普通車で登ったなと。。。

車

 

実家へ到着

 

ここでスタッフと合流です。

先に見えるのが家だそうです。

実家

「村」と聞いていたので少し印象が違いました。集落ではなく丘にひとつの家族が住んでいるような感じです。向こうの丘には「お隣さん」が住んでいます。

 

ジブン

 

家では親戚のみなさんが集まってくれていました。

ジブン

中には仕事を休んで来てくれた人もいるとのこと。。。

 

お母さんが、祝福のティカを各々の額に授けてくれます。

アマ

 

到着したときにはキッチンで料理の準備が続々と進められていました。

ジブン

到着早々、手始めにセルロティとアチャールが。

セルロティ

今月の月替わりセットでもお出ししている「米粉のドーナツ」です。カリッとした食感ともちっとした食感が同居する面白い食べ物です。ドーナツと書いていますが甘さもそれほどではないので、おかきの方が近いかもしれません。

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今回(前回)の目的のひとつに「アマ(お母さん)のセルロティを食べるコト」もあったので目的を達成できました。

 

ジブン

左側が当店スタッフですが、遺伝子ってすごいですね。

 

ヤギをいただく

 

 

※この章は閲覧注意です。直接的な画像はほとんど載せませんでしたが、ヤギをさばく写真とその状況についてのコメントを書いています。気になる方は飛ばしてください。

 

次の項目へ(クリックするとヤギの次の項目へ飛びます)

 

 

 

みんなで歓談を楽しんでいる中、ふと横を見るとヤギが連れられていました。

 

ヤギ

 

今回村を訪れるにあたり、スタッフが「ヤギでみんなをもてなす」と言ってくれていたので見た瞬間に”それ”だと認識しました。

 

ヤギ

 

生きている状態から調理をして、いただくというのは初めての経験です。

 

 

※「瞬間」も撮影しましたが、迷った結果こちらに載せるのはやめました。

 

 

「あっという間のできごとでした」とはこのことです。

 

一瞬のうちに「クレイジージャーニー」で見たことがあるような光景が繰り広げられていました。

 

ヤギ

見事な手際で下処理をしていきます。

 

 

ここへ来るまでのあいだ、さばく瞬間を見ながら「感謝の気持ち」などを持ったりするのかと考えたりもしていましたが、、、

 

 

正直なところ自分の場合、”その瞬間”は特に何か思うことはありませんでした

 

 

ただ、「あっ、いった。」というような感じです。

 

 

今思えばですが、

どちらかというと、ちょっとした熱狂と興奮の気持ちの方が強かったように思います。

 

 

少し前まで”感謝”とか思っていたのに、その場の雰囲気にマヒして?すっかり忘れていました。

 

 

 

その”感謝の気持ち”を思い出したのは、実際食卓に並び始めたころです。

食べながら「そういえばさっきまで生きてたんだな。。。」

ふと思い出しながらいただきました。

 

 

もっと”それらしいこと”を書こうとも思ったのですが、正直な感想はこれでした。

 

結局のところ、こういった場面を直接見る機会を持ちながらも、自分の手を”よごして”いないので、他人事のように感じてしまっているのかもしれません。直接手をくだしていたら、また違う印象を持ったようにも思います。

 

ただ、雰囲気で理性がなくなって興奮してしまう経験も含めて、こうして生き物をいただくことを考えるきっかけにもなっているので、自分にとっては良い体験のひとつではありました。

 

何はともあれ、これが自分の初めてのヤギさばきでした。

 

ヤギをさばく

 

そうこうしている間にも、みるみるうちにヤギはその姿を変えていきます。

ヤギ

男衆が全員処理できるのに感動していました。子供たちも普通に内蔵の処理を手伝ったりしています。

ちなみに、↑この白いシャツの人はタクシーのドライバーさんです。

まだ残ってるなぁ、と思っていたらみんなと一緒に処理をしていました。

 

ヤギ

ヤギ

ヤギ

 

このあたりから”馴染みのある”姿になってきます。

ヤギ

ヤギ

 

内臓もひとつひとつ丁寧に洗っていました。

ヤギ

ヤギ

 

先ほどは”無”と書きましたが、

内臓のきれいな色と姿には、少し心が動いていました。

 

アマのセルロティ

 

セルロティ

 

一方、ヤギをさばいている間に、アマ(お母さん)がセルロティのやり方を教えてくれました。

セルロティ

 

スタッフの義理のお姉さんも腕前を見せてくれました。

 

セルロティ

こちらも見事な手際です。

 

何を使っているかなど、スタッフに通訳してもらって教えてもらいました。

 

セルロティ

この旅ではその後もセルロティを食べましたが、ここでいただいたセルロティが一番好みの味と食感でした。お店でも再現できるよう日々改善を重ねています。

 

アマのヤギのダルバート

 

自分たちのためにお母さんが想像以上にはりきってくれたので、簡単に遊びに行かせてと言ってしまい、少し申し訳ない気持ちでした。

ダルバート

アマ

 

鍋も窯もフル稼働。

ダルバート

ヤギ ジブン

ダルバート

ダルバート

 

ヤギをさばいていた男衆が一息つきながら先にダルバートを食べています。

ジブン

 

 

出来上がった料理が次々と食卓へ並びます。

 

グンドゥルック(発酵させた青菜)

グンドゥルック

サグ(青菜炒め)

ダルバート

 

ヤギも少しずつテーブルへ。

ジブン

ダルバート

ダルバート

ヤギ

いろいろな部位が少しずつ味を変えて出てきます。

 

ダルバート

ふとヤギをいただいていることを思い出したのが、これらの内臓が出てきたころです。

ヤギ

 

 

もっとたくさんの種類の料理が出てきましたが紙面の都合上?省略です。

 

ダルスープ

 

そんなこんなで、ヤギのダルバート完成。

 

ダルバート

 

通常だとごはん・ダルスープ・アチャールにおかずが1品くらいなので、かなり豪華なダルバートでもてなしをしてくれました。

 

お母さんや親せきのみなさんに感謝です。ヤギにも感謝の気持ちを忘れないようにします。

 

トイレ

 

ちなみにこちらが一般的な家庭のトイレです。

 

トイレ

紙はもちろんありません。

 

 

時間はすぎて・・・

 

ジブン

 

お正月に親戚が集まると、最初は話すことがあるけれども段々と手持ち無沙汰になりませんか?

 

食事も終わりなんとなく時間をもてあましはじめたころ、、、

 

おもむろにダンスタイムが開始しました。

 

ジブン

ネパール人は踊るのがとても好きな人たちなようです。

みんなで集まるといつも踊っている印象があります。

 

ジブン

 

そしてなぜか箸つかみゲーム。アナログな遊びは間をつないでくれます。

 

ジブン

うれしそうです。

 

 

と、

そうこうしている間に、空も少しずつ夕焼け色に変わってきました。

ジブン

 

ということで、

またの再会を約束して親戚の皆さんともお別れです。

 

ジブン

ジブン

ひとりでアピール。

 

 

今回は”おもてなしモード”でかなり手間をかけてもらってしまったので、また次回は”通常モード”で遊びにこさせてもらいたいと思いました。

 

次は日本の料理でも作ってお返しをさせてもらえたらなんてことも思います。

 

 

タメルへ

 

行きに来た道を再び車でタメルへ向かいます。

運転手はもちろんさきほどヤギをさばくのを手伝ってくれていた人です。

 

ジブン

2時間ほどでタメルに到着。すっかり夜になっていました。

ジブン

吉岡さんたちとも一度解散です。翌日はまた別の場所へ行く約束をしています。
今回は(も)吉岡さんに、自分が通常行かないであろう場所にいろいろ連れていってもらいました。

 

 

チキンラップとタコライス

 

タメルに帰ってきたところで少しお腹が減ってきたので、夜ごはんをたべることに。

 

ダルバートを食べようと思ったのですが・・・

 

チキンラップ

チキンラップです。

チキンラップ

チキンラップ

チキンラップ

少し物足りなくて、ホテルの近くのレストランでタコライスもいただきました

タコス

 

ネパールの紹介ということで、、、

これまでずっとダルバートやネパール料理をクローズアップしてきたり、それらしい(言葉を選ばずに書くと”汚い”風景や”きれいな”世界遺産など)をアップしてきました。

 

ですが、

 

ネパールにももちろんダルバート以外の選択肢があるし、素敵な場所・”普通の”場所もたくさんあることを紹介していく必要があるとこの旅では考え始めていました。

 

そういった考えもあり、今回は少しずつダルバート(ネパール料理)以外のものも食べるように途中で方向転換をしました。

 

ただ、”面白いネパール料理を紹介”していきくもあるので、かなり方向性に迷いがありました・・・

 

 

サトウキビ

ホテルに着くとNOBUさん(吉岡さんの友達で健康な人※前回の記事参照)からサトウキビを分けてもらっていたのを思い出し、それを食べてから、この日も外の音を聞きつつ眠りにつきました。

 

と思ったら、、、

夜に腹痛で目が覚めてトイレへ駆け込むことに。

それが、この旅最初の下痢でした。何が原因かは分かりませんが・・・

タコライスかチキンラップかサトウキビか・・・・

 

 

といったところで今日はこのあたりで終了です。

 

 

つづきはこちらからどうぞ

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〇ひとこと

一度訪れた場所に、頭の中でもう一度訪れることができるので、旅の日記を書くのはオススメです。自分もこんな日記誰が読んでくれるんだ?とやや首をかしげながらも、自分が面白いので納得しながら書いています。

 

今日もご覧いただきありがとうございます。
ダンニャバード。
(ネパール語でありがとうの意味です。)

 

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