こんにちは。
名古屋本山ネパール料理タルカリです。
2023年2月1日から2月14日までネパールに行ってきました。
3年ぶりのネパールでした。
読んだあとに、何となくネパールに行った気になってもらえるとうれしいです。
2023ネパール旅
◎今回の旅の目的
・3年間でのネパールの変化について
・インドとの国境のひとつを訪れる(4か所目)
・ジャナクプルでネパール唯一の鉄道に乗る
・ジャナクプルのミティラアートを見に行く
・シェフの弟の結婚式に参加する。
・どこかでインスタライブに挑戦してみる。
・タイでの乗り換えが18時間あるので初めてのタイ旅行♪
※追加・ツアーの下見
あと、ネパールの料理について少し何かする。
年を重ねるとなかなか新しいことをやらなくなるので、意識的にチャレンジをしていきたいというのも今のテーマの一つです。
ジャナクプル鉄道 その1
ジャナクプル鉄道とは
ジャナクプル鉄道(ジャナクプルてつどう)またはネパール鉄道は、ネパールとインドの国境沿いの狭い空間で走るネパール唯一の鉄道。インドのジャイナガルからネパール東部の街ジャナクプルを結ぶ約29kmの路線を持つ鉄道である。-Wikipediaより
ジャナクプルはカトマンズから南東に230kmくらいにある街です。そこにネパールでは唯一の鉄道が走っています。
↓こちらの画像はWikipediaより
テレビやインターネットでときどき目にするこんな感じの画像。
一度は乗ってみたいと思いませんか?
ネパールでは唯一の鉄道ということで乗ってみたいと思っていましたが、、、
2014年ごろから運行休止をしていて、
2022年4月にようやく運行再開した!という話を聞いて乗りにいきました!!
※ただ、運行休止の間に路線工事が行われ新品の車両に交換され、屋根の上に乗車するのは禁止になっていました。残念。どんどん整っていくネパールです。
ジャナクプル鉄道情報まとめ
2023年2月現在ジャナクプル鉄道情報まとめ
ジャナクプル鉄道に行かれる方、詳細な情報がなかったので参考にしてみてください。
〇基本情報
・2014年ころから線路工事のため運航休止。2022年4月再開。
・1日2往復 工事以前はジャナクプルダム駅(ネパール)とジャイナガル駅(インド)を結ぶ路線だったのが、2023年2月現在はジャナクプルの隣にクルタという駅ができている。ひきつづきジャナクプルからネパール側の延伸工事を行っている。
→これまでは鉄道に乗るには、ジャイナガル行に乗ってインド手前の駅で降りて、折り返しを待たなけばいけなかったが(ジャイナガルがインドなので不法入国になる)、乗車するだけが目的ならクルタ行に乗れば往復1時間くらいで鉄道の旅を楽しめる。
〇時刻表
クルタ行
9:30着→9:55発 10:30クルタ着(本当に?)
16:20着→16:30発 17:00クルタ着(本当に?)
ジャイナガル行
11:00着→11:05発 11:54カジュリ着(下段右から3個目)
17:30着→17:35発 18:24カジュリ着(戻ってこられない。)
・クルタ行のどちらかに乗るか、ジャイナガル行の1本目に乗って折り返しで戻ってくる。
・カジュリの隣のイナルワもぎりぎりネパールだけど小さい街なのでカジュリの方がよい。
・クルタの先にも駅ができているようなので時刻表は変わりそうです。
〇運賃
クルタ 自由席20ルピー・AC付指定席100ルピー
カジュリ 自由席55ルピー・AC付指定席275ルピー
現在、鉄道の工事が続いていてクルタより先の駅の工事も進んでいるようです。
行くまで知りませんでしたが、鉄道に乗るというのだけが目的であれば9時55分発か16時20分発のクルタ域に乗ってそのまま戻ってくればよかったみたいです。
今回記事に書くカジュリもよい雰囲気だったのでそっちもまあいいかなと。
霧のジャナクプル
ということでジャナクプル鉄道へ。
この時点であった情報は
・電車は1日に2本走っている
・終点の駅はインドで入国できないので手前のカジュリで降りて折り返しを待つ
この2つ。
出発する時間とかもよく分からなかったので、前日の夜ホテルの人に電車の時間を聞いたところ「よく知らないけど、8:00かな」みたいな感じだったので、とりあえず朝6:30にホテルを出発。
1本目に乗って手前の「カジュリ」で降り、折り返しの電車に乗らないとジャナクプルに戻ってこれずカジュリに取り残されるらしいので、1本目の電車に乗るために早めに出ました。
ホテルからジャナクプル駅からはけっこう近め。このホテルを選んだ理由のひとつです。
ホテルを出発。
朝のジャナクプルは霧でした。
とりあえず霧、霧、霧。
そういえば、以前行った南西部もこんな感じでした。
※参考1
※参考2
ジャナクプル駅に向けて歩きます。
ほとんど人がいない。ちょっと早すぎたのかな?
おっ、向こうに何かある。
「ジャナクプルダム」と書いてあります。(駅の正式名称は「ジャナクプルダム」だそうです。)
左の建物から何か音がするけど駅ではない様子。
なんか東欧っぽい雰囲気。
とにかく見通しが悪い。
その後駅舎と分かりましたが、最初は見えづらくてよく分かりませんでした。
駅の入口でした。
駅の中へ。
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電車は何時にくるのかな?
ここで情報収集。
この人たち曰く「8:00にチケットカウンターが開いて、電車は10:00に来るよー」とのこと。
なるほど。
ホントかな?
ちなみに、やっかいなのがこの中の一人。終点のジャイナガル駅はインドなのに「最後の駅はインドだけど、駅の構内ははネパール領だからそのまま戻ってくれば大丈夫。問題ない。」とか真顔で言ってきました。
実際無事に帰ってこられることがほとんどかと思いますが、不法入国なのでどうなるか分かりません。こういう人がよくいるので気をつけてください。
7時9分。とりあえず駅を確認しておこうかなと思います。
チケットカウンターの場所を確認。入口の階段をのぼってすぐ左手の奥です。
一応、時刻表と、(どうせ時刻通りにこないんだろうな。)
運賃表が掲示されていました。
カジュリあった!
そしてホームへ。
これを見れただけでもけっこう満足です。
まっすぐで歩きやすいから?
ホームの端と端、たくさんの人たちが霧の中から現れて、霧の中へ姿を消していきました。
向こう側はどうなってるんだろう?
警備のミリタリーの人がいたので電車の時間を再度確認。
「チケットカウンターが9時に開いて、カジュリ行の電車は11時にくるよ。」とのことでした。それ以外にも「10時に電車がくるけどそれには乗らない」みたいなことを言っていたけど、この時点ではいまいち意味が分からず。
さっきのおじさんたち、やっぱり違いました。
この方、その後も驚くほどよくしてくれました。
電車を待っている間も時々声をかけてくれたのですが、それ以外でもまた後で登場します。
そして、ミティラアート!
ミティラアートはこの地域(ミティラ地方-ネパールのジャナクプルとインドビハール州エリア)独特の絵柄の、女性が描く民族画です。元々は家の壁などに家を守るといった意味合いを持たせたり、お祝いのために絵を描いていたそうです。
ジャナクプルに来たからには、実際に家の壁に絵画れたミティラアートも見るのも目的のひとつです。”本物”は村へ行かないと見られないそうです。
朝食にモモを
さて、
なんとなく様子がつかめたので、ちょっと腹ごしらえをしようかなと。
7時15分です。8時までそんなに時間ないな。
と周囲を散策しようと思ったら、駅の入口すぐのところのお店が開いていました。
「モモならあるよ」とのことなので、モモとチャをいただくことに。
意外にパンクな店内。
ちなみに、このおじさんは「電車は9時にくるよ」とのこと。
今のところ分かった電車情報まとめ。
・駅のおじさん 8時にチケットカウンター、10時に電車
・モモのおじさん 9時に電車
・ミリタリーの人 9時にチケットカウンター 11時に電車
みんな言ってることが違いますが、信用おけるのはミリタリーのひと。
少なくとも8時まではゆっくりできるかな。
チャ(ネパールなのでチャ・チヤです。)
モモ。
アチャールの味が濃いめでした。インドテイストなのかな。
あと、「ラスマライもジャナクプル名物だよ食べる?」と言って出してくれたので、ありがたくいただきました。冷蔵庫にいれてたから?クリームが少し固めでした。
「ラスマライ」は甘いスポンジが、甘いクリームの中に入ったデザートです。(インドなど南アジアのスイーツですが、結婚式でもよく食べられるそうで、結婚の街ジャナクプルでは名物になっているそうです。)
ちなみに、サービスだと思っていたらしっかり代金とられてました。
ここもトイレ撮ってました。
※何度でも書きますが、トイレはとにかく行けるときに行きましょう。
もう少しゆっくりしようかなーと思っていたら、若者が一人テーブルに座ってきて世間話かな?と思っていたら、
「いま新潟に兄弟がいて、仕事がないから仕事を紹介してほしい。」と言ってきて、ビデオ通話とか始めたのでめんどくさいので早々にお店を出ました。
駅前。お店がではじめていました。
チケットカウンターオープン
少し人が増えていました。
ホームを行き交う人たちも。
線路を歩いている人も。
いいなぁ。
ということで?
えいっ!
今回の目的のひとつがチャレンジなので、日本でできないことにチャレンジしてみました!?
(もしアウトな行動でしたら、ホームから手を伸ばして撮影したっていうことにしておいてください。)
そうこうしているうちに8時に。
電車の気配はなし。
また人が増えてきた。
朝露。
とりあえずそのまま9時のカウンターオープンを待つことに。
線路の向こうにお店ができた。
この時間を使ってカジュリ村について調べています。
9時になったけど、カウンターどうせ開かないだろうなぁ、
と思ったら、
時間通りに開いた!!!すごい!!ネパールなのに!!
(こういったところに益々整っていくネパールを感じます。)
チケット購入。写真をゆっくり撮りたかったのと、どれくらい混むか分からなかったのでAC(空調つき)の指定席を購入。カジュリまで275ルピーでした。
もし混み具合がこんなんだったら写真撮影どころじゃないぞと思っていたので・・・
それはそれで楽しそうだけど。
※画像はWikipediaより
インスタ映え
駅の入口にはさきほどまでいなかったオートリキシャが集まりはじめていました。
電車の到着を待っているようです。
ジャナクプルダム駅の様子
席も確保したし、なんとなく順調そう。
少し心配が減って周囲を見る余裕も出ました。
霧は相変わらず。
構内にも売り子さんがではじめたので、
お菓子購入。
もう少し混み合うのかな?と思っていたチケットカウンターはそれほど混雑せずです。
ちなみに、カウンターは女性と男性で列が別れてました。
こちら駅の構内のトイレです。
使用料5ルピーです。ここでお金を払います。
チケット
中はこんな感じです。
駅だから?シャワーもありました。使う人いるのかな?
電車到着
いよいよ人が増えてきた。
そろそろ?
10時になったころ電車の汽笛の音が急に鳴り響きました。
ミリタリーが「下がって下がって」と乗客の整理を。
おっ!
見えてきた!!
電車きた!!
イメージと全然違う!!
想像と違うし、あと、時間通りにちゃんときた!!
この時点ではまだクルタ駅の存在を認識しておらず、10時に電車がくるけど乗るのは11時みたいな説明の意味を分かっていない状態で電車を待っていました。
これに乗っていいか聞いてみると、反対側に行って11時に戻ってくるのでカジュリはそれに乗ってとのこと。
※↑上にも書きましたが、このクルタ行に乗って戻ってくれば1時間ほどで鉄道旅を楽しむことができます。
テンションも上がる中、とりあえずもうしばらく待機。
活気づくホーム。
インドや途中の駅から乗車してきた人たちです。
一番後ろで記念撮影。普段撮り鉄ではないですが、ちょっとテンションあがります。
10分くらい停車したあと、反対側へ向けて出発。
折り返しを待つ人たち。
ミリタリー食堂でダルバート
もうすぐ電車くるなと思っていた10時40分くらい。
朝に時間を聞いたミリタリーの方が
「カナ(ごはん)食べる?」と聞いてきました。
急にどういうこと?と思っていましたが、
「私たちミリタリー専用の食事をするところがあるから食べる?」
「せっかくここまで来てくれたのでぜひ食べて行って。」
とのこと。
時間もないし食事をさせてくれる意味も分からないので少し迷いましたが、
せっかくの機会と思い、ご厚意に甘えることに。
1階の食堂?というかスペースに連れていかれ、みなさんが食べているものを出してくれました。
シンプルなダルバート
ぼてっとした感じのダル。塩はうすめで豆の味しっかり。
ごはん 少しぼそぼそ
チャトニ(トマトアチャール)とタルカリ
サグと唐辛子
時間もないのでさくっと混ぜていただきます。
暑い南の方だからか体を動かす仕事だからか、ダル以外は全体的に塩味強めのダルバートでした。濃いめの味をダルで調整するイメージなのかな。
それにしても、こんなところでダルバートをいただけるとは、貴重な体験をさせてもらいました。
この方、話すたびに「あなたがここに来てくれて感謝している。あなただからやっている。私たちはベストフレンドだ。オーケー?」というようなことを言っていてFBでもつながったりして、
もしかしたら最後に何か要求されたりするのかな?と少し警戒していましたが、最後まで結局ただのいい人でした。疑ってごめんなさい。
ジャナクプル鉄道乗車!!
時間ももう11時。再びホームへ。
汽笛が鳴り響きます。
来ました!
到着とともに、
乗り込む人々。
前側が指定席で後ろの車両が自由席です。
自由席は人だかりができています。
↓最後の方1:00くらいのところで電車を指さしている人がお世話になったミリタリーの方です。これこれって教えてくれています。
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と、自分も電車に乗らないといけないので急いで車両へ。
車内。
シートナンバーは7です。
あった!7A? 8W?
window(窓)とaisle(通路)かな。
通路側でした。もし指定できるなら偶数席が窓っぽいので偶数を希望したほうがいいかもしれません。
席に座ったら隣のご婦人のスーツケースが無言で当たり前のように自分の足元に。
ということで、こちらも遠慮なく上に荷物を置かせてもらいます。
新しい車両なのできれいです。
次の駅の案内もしっかりと。
英語と交互に表示されます。
切符の検札もちゃんと来ます。
おばさんにゴメンナサイをして、外の景色を撮らせてもらいます。
全然気にしていない様子。
ジャナクプルがヒンドゥー教の整地でもあるので、インドからの巡礼・旅行の方も多いようです。
周囲の人はほとんどインドから来たと言っていました。旅行客の人に謎にビデオ通話に参加させられました。浮かれてますね。
ナッツもくれました。旅っぽい。
連結部は自由席チケットの人たちでいっぱい。
車内の風景。
そろそろかなーと思っていると、いよいよカジュリの表記が。
降りる準備をします。
到着。50分くらいの電車旅でした。
カジュリからジャイナガルに行く人もたくさんいるようで、
自由席はさらに大混雑でした。
動画におさめる若者も。地元の人からしても面白い風景なんですね。
やっぱり指定席にして正解だったようです。
戻ってくるこの電車に再度乗車します。
点検車両?何だったのかな?
ということで11:50くらい目的地のカジュリに到着。
といったところで今日はこのあたりで。
〇今日のひとこと
人の厚意を素直に受け取ることと疑うことのバランスって難しいなと改めて思いました。
次は「ジャナクプル鉄道 その2 カジュリ村」です。
今日もご覧いただきありがとうございます。
ダンニャバード。
(ネパール語でありがとうの意味です。)
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